2007年08月31日

別れ

29日から夏休み明けの仕事を始めたばかりであったが、今日は再び有給休暇を取って名古屋へ出向き、大学時代の友人の葬儀に参列した。

訃報に接したのは夏期休暇の最終日・28日の夜だった。
翌日からの仕事を控え、いろいろと準備をしているときに他の友人から連絡を受けた。
入院していたわけでも体調が悪かったわけでもない。
私自身3ヶ月ほど前に会って楽しく話したし、電話をくれた友人はつい2週間弱前に食事をしたばかりだった。

彼の死は突然訪れた。
聞くところによると、28日、仕事に行く時刻になっても起きてこないのを不審に思った家族が見に行くと、すでに冷たくなっていたらしい。
大学入学時から不整脈を抱え、毎回 健康診断では心音で引っかかっていた。
今回の死因も、心不全による突然死と聞いている。
けれど、これまで日常生活に支障がある話は聞いたことはなく、むしろ好きなマラソン等各種スポーツに積極的に参加していた。
家族を始め周囲はもちろんだが、本人もまさかこのような結果になるとは想像だにしていなかったに違いない。
彼の予定表には今後のスケジュールがたくさん書き込まれていたらしい。

彼とは大学入学以来なので今年で8年ほどのつきあいになる。
人付き合いがよく、仲のよかったグループで集まるときには率先して参加してくれた。
頭もよくて試験勉強時にはだいぶんお世話になった。
また、ちょっとマニアックな知識を持っていて、彼のおかげで同じくマニアックな知識を少しだけ持っている私が気兼ねなく話や相談をすることができた。
何年か前、彼の車に乗って名古屋から香川まで皆で旅行したことがついこの間のように感じられる。

朝6時台に東京を出て会場に到着するまで、あれだけ元気に活動していた彼が亡くなったとは到底信じられなかった。
斎場で棺桶に横たわる彼の顔を見て、初めてこれが現実であることを実感し、言葉を失った。
彼の顔は安らかで、よくうちの家で集まったときに一人片隅で居眠りしているときの顔と変わらなかった。
めがねを外していることと、もう二度と目を覚まさないこと以外は、何一つ変わっていなかった。
彼の遺影はいつも通りの明るい笑顔で、参列者の悲しみをより一層強めた。

mixiには未だ彼のアカウントが残っている。
日記の中に「現在の夢」を語る部分があり、彼は以下のように書き残している。

■3)現在の夢は?
世間一般で“普通”とか“平凡”に幸せなと呼ばれる人生を送ることです.
普通に就職して働いて,普通に結婚して,
それなりにケンカしながらも夫婦仲良くして,
普通に子供が生まれて・成長して,そこそこ出世して,
子供が結婚して,孫が生まれて,
退職して,老後は縁側でのんびりしたり,
読書でも盆栽でもいいから趣味に没頭たり,
近所の人とのん気に世間話をしたり,
孫が尋ねてくるのを楽しみにしたりして,
それで,残った人に迷惑をかけずに,家族に見守られながら逝く
といったこんな平々凡々で,特に山も谷もなく,“普通”と呼べる人生を送りたいです.
大学を卒業し、社会人として2年目。
18年に及ぶ修学を終え、やっとこれから仕事でもプライベートでも多くの出来事に接し、楽しいことも辛いことも経験していくはずだったのに、あまりにも若くして彼は逝ってしまった。

多くの人に見守られながら出棺する彼を見ながら、人間は何のために生きるのか、答えの出ない疑問を考えていた。
あまりにも早く突然の死できっと本人が一番納得できないだろうが、友人としてはただただ冥福を祈るのみである。

posted by K大 at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日々雑感
この記事へのコメント
お休み明けに大変だったね。

私は友達でもないし、お名前さえも知らないけれど、読んでで辛いね。。。

ご冥福をお祈りします。
Posted by かちこ at 2007年09月01日 21:37
>> かちこ殿

コメントどうもありがとう。
本当につらい出来事でした。
かちこ殿もいろいろなこと(特に車の運転!)に気をつけて長生きしてくださいな。
Posted by K大 at 2007年09月03日 00:39
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