2006年09月18日

オペラ・フィガロの結婚【四】

何となく仕事が忙しくて,何となくやることが多くって,何となくだらだらしていたら,9月も半分を過ぎているというのに今月4回目の更新となった.
いかん,いかん.
せっかく場が提供されているというのに,これを生かさないのはもったいないし,更新しないことが当然になると根気がないことを認めたようで気分が悪い.
26歳(ついでに言えば今日は生まれてから9505日目)になったことだし,少し気持ちを入れ直そう.

前回の更新からいろいろなことがあったのだが,一番大きなことは土曜日に観たオペラ「フィガロの結婚」であろう.




9月16日(土)17:00〜の初日に行った.
キャストは先ほどのページ左側の列である.

私の座っていた席は前から二番目の端の方.
元々それほど大きなホールでないことに加えて,かなり前の方だったことから,出演者の動きだけでなく,ちょっとした仕草や表情の動きまではっきりと観ることができた.
音楽は少し片寄っていて,字幕が見にくかったが,総じて満足できる席であった.

以前,同じ二期会の「ジュリアスシーザー」というオペラを観たときには,その演出の奇抜さについて行けず,途中で帰った覚えがある.
今回,演出家は宮本亜門.
奇抜な演出も多いらしく,今回は如何に…と少し心配していたが,案外正道を行く素直な演出で,舞台上に無駄なものがないシンプルな構成であった.
私のような素人には,こういう演出がよい.
最後のカーテンコールで宮本亜門が出てきたときには,しっかり拍手して,個人的に感謝の気持ちを表した.

オーケストラの演奏の出来不出来は,素人にはよくわからなかったが,最後のカーテンコールで指揮者に「ブラボー」が飛んでいたことからして良かったのだろう.

キャストについても,全体的に満足いく歌唱と演技だったと思う.
以下,印象に残った点を素人視点で簡単に.

伯爵役の黒田氏は,私のイメージする伯爵よりも数段格好良く,同じ男性ながら惚れ惚れする立ち姿だった.
歌もさることながら,演技がコミカルで,フィガロの結婚にぴったり.
大いに楽しませてもらった.

伯爵夫人役の佐々木氏は,さすがに歌唱力抜群で聴いていて安定感のある歌声だった.
私は座席が前の方だったので何の問題もなかったが,一部,後ろの方の客席で十分に歌が聞こえているのかどうか不安な箇所があった.

フィガロ役の山下氏は,素敵な持ち声でフィガロをコミカルに演じていた.
私としては満足行く歌唱・演技だったが,カーテンコールで一部からブーイングが飛んでいたことからすると,玄人には何か違うものが映ったのかもしれない.

スザンナ役の薗田氏は,歌唱・演技ともに私の好きな感じだった.
特に演技は,スザンナの可愛らしさを十分に感じさせる細やかなもので,観ていて満足行くものであった.

ケルビーノ役の林氏は,固定ファンが多いのかカーテンコールでも一段と大きい拍手をもらっていた.
以前観た「皇帝ティートの慈悲」でもそうだったのだが,彼女の元気なズボン役の演技は好きなのだが,少し声がキンキンしている感じがして,個人的にはそれほど好みの声質ではない.

他のキャストも含めて,見終わった時点ではもっといろいろ感じていたと思うのだが,今は忘れてしまった.
やっぱり,こういうものはその感動が冷めやらぬうちにさっと書いてしまわないとだめだな.
総じて皆レベルが高く,楽しいオペラであったことは確かだ.

一応,私の満足度は
【四】

やはりオペラはいいものだ.
次は何を観ようかな.
posted by K大 at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 各種鑑賞
この記事へのコメント
私もパーフォーミングアートが大好きで、よく、バレー、オーケストラ、ミュージカルを見に行くのですが、席は必ず最前列から10席以内と決めています。
本当に上演者の一喜一憂が手に取るようにわかり、生の醍醐味が味わえて興奮します。
ただプロによれば、劇場の席は、ステージ全体が見渡せる1階後方か、2階前方が、音響効果や振り付けの全体美の把握のためにいいそうで、あえて1階前方は避けるそうです。
それはそれでわかるのですが、僕はやはり前の席が取れなかったプログラムにはほとんど出かけた記憶がありません。
それとこういう類のものは必ず一人で行くよううにしています。
同伴者がいると結構それに気をつかいませんか?
1人でいると好き勝手に堪能できて最高です。
オペラは食わず嫌いで、ワシントンには、ドミンゴの主催するワシントンナショナルオペラが毎年、秋のシーズンインから目を見張るようなプログラムを、7ヶ月にわたりオペラハウスで上演するのですが、未だ一度も観劇にはいたっておりません.もったいないことです。
25年前に渡米したころ、初めてオペラハウスにいくのにタキシードをレントしようか、自前のダークスーツで恥ずかしくないかとずいぶん悩んでいたころを懐かしく思い返しますが、アメリカはニューヨークのリンカーンセンターと肩を並べるワシントンのヶネデイーセンターのオペラ座でさえも、Tシャツにジーンズ姿の観客をよく見ることがあります。
私もいまでは出かけるプログラムによって、きて行くものも変わっています。ジーンズ姿の若者の横の席にタキシード姿の紳士をみることなどざらです。
これがアメリカのすばらしさだと僕は思います。周りのことに気を使わず、自分が一番したいことをそのまま実践できるというような。
これが留学後も私をこの地にとどませた一番の理由でしょうか。
アメリカが持つ大きな魅力です。
いつも君のブロッグ楽しく読んでいます。
最近は仕事が結構きつそうですが、早く仕事に行くのが楽しいと思える日が来るといいですね。それではまた。
Posted by issey at 2006年09月19日 13:58
コメントありがとうございます.
お久しぶりです.お元気ですか?

私はオペラの舞台を前の方で観るということは少なかったのですが,今回の公演でその良さを再認識しました.
金銭面の問題がなければ,毎回でも席を取るのですが…,悩ましいところです.
確かに音楽を勉強している人は口を揃えて,音がもっともよく聞こえる場所を薦めますが,リサイタルやコンサートとは違って演技があるオペラだと前の方もいいですよね.

私は基本的にこういうものは気心が知れた人としか行かないので,あまり周りが気になることはないです.
独りで堪能もいいのですが,公演後,食事でもしながらお互いに感想を共有するのもなかなか楽しくて,私はどちらかというと後者を選択してます.

日本は音楽に限らず,芸術に対する関心が諸外国と比べ低く,公演などがあまり頻繁に行われていない感じが個人的にしています.
アメリカ,特にワシントン周辺にはさぞ世界に名だたる歌手が来ているのだろうと思うと,うらやましくてなりません.
私もいつかそういう場所に出かけられる身分になりたいものです.

私の仕事のことを心配してくださってありがとうございます.
私の所属するプロジェクトは規模が大きく,運用開始までにまだ1年と半分ぐらいあります.
これが終わって,プロジェクトとはなんぞや,ということが少しわかってくると仕事が楽しくなってくるような気がしています.
今はまだ手探り段階での仕事なのでいろいろ大変ですが,前向きな気持ちを失わないように日々過ごしていくつもりです.
Posted by K大 at 2006年09月19日 23:59
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/1277983
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。