2006年01月24日

文系って…

明日は,就業前の健康診断とやらで,病院に行かねばならない.
久しぶりに,朝早くに起きねばならないという義務が発生してしまった.
なのに,今日も結構遅くまで起きている.
きちんと起きられるか,かなり不安.

今日は短めにお茶を濁す.

以前も取り上げた,我が愛すべき後輩のブログ「NORTH WING」だが,またもや驚愕の事実がエントリされていた.
「驚愕」と思うのは,私が常識とずれているからなのか否か….
とりあえず彼の記事によると,先日提出した卒論に関して,

…手直しを現在しています。その中心部は考察の部分と…


ふむふむ.文系の論文では考察がすべてであろう.
しっかり手直しすべきだ.


…とワードで作ったために絵などを手で切り貼りしてたのをスキャナーなどで取り込むことです。


ここに驚愕の事実.
いやいや,「と」が連続していることではない.確かにかなり不自然だけど.
それより,「絵などを手で切り貼りしていたの」かということだ.

私の常識から言わせてもらえば,論文にこんなことはあり得ない.
さらに言えば,学部生の授業の一環である実験レポートでさえ,切り貼りなんてあり得ない.
どんな卒論だったんだろうか….

いや,誤解を招くといけないので明記しておくが,この論文を書いた彼は悪くない.
まあ,手直しを命じられていることから,彼の落ち度(論文とはどういうものか過去のものを見なかった…など)が少しはあるだろうが(さらにいえば「ワードで作ったために…切り貼り」という論理関係は成立しえない),やはり指導者の問題だろう.
果たして,論文を書くということに対して,担当教官は,また,必ずいるであろう先輩たちは,どのような指導をしてきたのだろうか.
全くの放置だったんだろうか.

私が思うに,学部生の卒論というのは,多くが内容的に程度が低く,研究の練習という認識でしかない.
院試準備や就職活動で研究する時間が少ないという,どうしようもない事実のためだ.
文系の中には卒論を書かずに学位をもらえるようなところも存在するらしいが,そんなものは論外.
専門学校にでも行っていればよろしい.
やはり研究課題の設定から始まって,進め方や,研究に必要な各種ツールを使いこなせるようになって,最終的に論文という形にまとめるまでが卒業研究であろう.
当然,指導すべき立場にある人は,そのすべてに指導・叱咤・激励をするべきだ.
でなければ,金を払って大学に行く意味がない.
にも関わらず,上に挙げたような結果になったことに私は驚きを隠せない.

ついでに言っておくと,大学院は研究の練習程度の内容では済まされない.
客観的にわかる指標を述べると,大学院在学中に各種学会での発表,論文誌への投稿・掲載,企業との共同研究などのいずれも経験せずに卒業するような学生は,学費や生活費を無駄にしたと嘆くべきだ.
そして,自分のスポンサー(多くは親)に謝るべきである.
これは理系・文系問わない事実であろう.

閑話休題.
文系の卒論,もしくは修論というのはどのようなものなんだろうか.
何だか,非常に興味が出てきた.

で,ちょっとネットで検索をかけてみると,こんなページがヒット.
どうも去年の内容らしいが,「各自卒論のテーマを修正してください」とある.
素直に考えれば修正前の卒論テーマのようだが,そのタイトルの中には納得のタイトルもあれば,驚くようなものもある.

「文系研究者のためのLaTeX環境の構築」
どうやらスタイルファイルを作るだけらしいが,どうしてこれが研究なんだろう?
こんなのTeXを使えると自称する人間なら,誰でもやる一般的作業だが….

「LaTeX文書からHTML文書へ変換するツールの製作」
これも,プログラミングの練習でしかない.
研究の要素が全くないんだが,どこをどうやって論文にするんだろうか….

「漫画におけるギャグの表現の成立について」
まあ,文系らしい研究ではある.
是非,その内容を読ませてもらいたいものだ.

こんな感じで最後のはともかく,とにかく「構築」とか「製作」なんていうのが多い.
これでは「研究」や「論文」など書けんだろうと思うんだが,彼らが卒論のテーマを修正して,論文を仕上げたことを願うばかりだ.
大きなお世話だろうけど.

ああ,短いつもりが長くなってしまった.
寝よや.
posted by K大 at 23:59 | Comment(3) | TrackBack(1) | 日々雑感
この記事へのコメント
私がびっくりしたのは,どちらかと言うと前者ですが・・・.考察が間違ってる論文って・・・・.

ちなみに私,修論で,あまりにも図を作るのが面倒だったので(分子構造を書くのに,めんどくさいソフトを使う&そのためのデータがどっかに行ったので手入力が必要.),切り貼りしてコピーとりましたけど.
(切り貼りの縁のラインは,きちんとホワイトで消して・・・.)
スキャンより,きれいな気がします.

それに,私の修論は学校に提出したものと,最終的に教授に渡したやつが違います.
提出後に実験データが次々加わり,まるでいつまでたっても完成しないサグラダファミリアみたいでした.
Posted by TMyama at 2006年01月25日 22:47
はい、問題の卒論を書いた張本人です。(笑)現在、卒論についての日記をブログに書いているんでそちらを参照に。

ちなみに考察の手直しとは結論を変えるのではなく、違う視点からの考察を追加と言う感じです。
Posted by ゆう at 2006年01月26日 00:05
コメントどうも.
まあ,いくら考察の手直しとはいえ,間違っていたわけではないだろうと予想はしていました.
予想が合っていてよかった・・・.
しかし,やはり私の常識とすれば,論文等の図表の手書きの切り貼り・コピーは許せないですな.
論文を書くのに余裕がなかったのがバレバレの様に感じてしまうので,自分なら多少無理をしてでもデータを作りますね.
それより,手書きの図表をスキャンしたんでは根本的解決になっていない気がするんだが,まさかそうではないよねぇ?
あと,提出後にデータが加わったり,修正したりで差し替えるのは私も卒論時にやりました.今回の修論では,しっかりと期限内に完成版を提出したいものです.
Posted by K大 at 2006年01月26日 00:22
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Tracked: 2006-02-02 23:04