2005年12月20日

《本》『マインドマップ読書術』

最近読んだ本から.

以前紹介した『マインドマップ図解術』の最後に,読書とマインドマップを結びつける書籍を読みたいと述べた.
今回紹介する本がそれに当たる.

200ページ弱の本ではあるが,文字が大きく図も多いのですぐに読める.
私も一日で読んでしまった.主要な主張は「マインドマップで読書記録を!」と「何らかの形で発表しよう!」か.

前者について.
読書が人の知識・知能に大きな影響を与えるのは言うまでもないが,しかし,ただ読むだけで十分にその本を吸収できているだろうか?というのがこの本の出発点.
誰しも経験があるだろうが,以前読んだ本に対して,「読んだ経験」しか覚えていないことがある.
もちろん,内容もおぼろげに覚えてはいるが,感動・感心した言葉やその時自分が感じたこと考えたことなど,ほとんど覚えていない.
酷くなると,内容そのものすら忘れてしまっているかもしれない.
それではもったいない.

そこで,マインドマップを用いて,本から得た知識を構造化・体系化しつつ,外部記憶化することで整理・保存可能な状態に持っていくことを目指す.
特にマインドマップでは,一枚のマップに一冊の本を記すことになるので,その一覧性の良さも大きな特徴である.
また,マップ化に伴う構造化・体系化により,ただ何となく読むことよりは獲得できる知識が増えるであろうと予想される.

読書に伴うマインドマップに書かれることは,本の要約も大切ではあるが,それよりも自分が
 ・思ったこと
 ・考えたこと
 ・関連すると思うこと
 ・応用できると思うこと
を書き入れることが大切.
これこそが読書を通じて,自分に起こった変化であり,本書では『自分サイドのケミストリー』と表現している.

このようなことは,100人読者がいれば100様の表現がある.
つまりそれを中心に作られるマインドマップは様々な形があってしかるべきで,マインドマップの正解などない.
みんながみんな個性的であると言える.
何となく「自分流」というものに否定的であった私だが,このことに気づいて少しハッとし,気が楽になった.

また他方の主張の「何らかの形で発表しよう」に関して.
要は,後のOutputを意識して読書をすれば,自ずと深く読むようになる効果があるということを言いたい.
それによって同じ本を読んでも,獲得できる知識や自分の思考の深さなどに差が出るのだ.
これは私がBlogを書き始めて,日常生活の何でもないことすら注意深く観察するようになったことと同じである.


本書は大きく3つに分けられる.
一つめは上記のマインドマップを用いた読書に関して.
二つめはマインドマップの例を示す目的を兼ねた,多くの書評.
三つめは著者がこれまで実践してきたことと,その結果を示したコラム的話題.

三つめは「これらのことを心がければこんなにうまくいきました」的な話なので,ここで取り上げる必要はないかと思う.

二つめのマップ例はそれなりに参考になるが,致命的なのはこれらが正式なマインドマップではないことだ.
マインドマップを知らずに,これらの図を鵜呑みにすると,あまりよくない結果になるのではないか.
一応,初めてマインドマップに触れる人を対象に書かれているようだが,初めからこれを読むことはあまり勧められない
紙面の都合もあるのだろうが,マインドマップを標榜するからには正確なものを心がけてほしかった.
唯一残念に思うところだ.

毎日一冊,何か書籍を紹介している著者だけあって,書評はうまい.
10冊以上紹介されているが,そのうち何冊かは書評を読んだだけなのに興味が湧いて,いずれ読もうと思った.


マインドマップを使う人間は3つのAを心がけるよう,発案者のブザンは言っている.
 ・Accept(受け入れよ)
 ・Adapt(用いよ)
 ・Apply(応用せよ)
私もこれにならって,しばらくマインドマップを作ってみようと決心している.
本書の内容にもあるように,やはり発表することがよりよいものを作るために役立つと考えるので,以下に本書を読んで私が書いたマップを載せておく.


マインドマップ


マインドマップ読書術のマインドマップ




マインドマップpdf版


さらに当BlogのTopページ右段に,上のマインドマップを書くために用いたツール『MindManager』のWebサイトへのリンクと,Viewerへのリンクを載せておいた.
もし,マインドマップがどんなものか見たかったら,Viewer(PDFで言うところの,Acrobat Reader)を使うとマップ中に記したコメントも見ることができる.
一応,下記に私が作ったマップのファイルを置いておく.

マインドマップ .mmpファイル

我ながらまだまだできが悪いと思うが,書き直したり数をこなしていくうちによくなるものと信じてしばらく続けてみよう.
継続は力なり,だ.


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posted by K大 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を楽しむ
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