2005年12月12日

《本》『ザ・マインドマップ』

最近読んだ本から

以前どこかのblogで,このマインドマップの有用性を説明していたのを読み,興味があった.
11月にマインドマップの原点とも言える本書の翻訳版が出版されたため,買ってみた.

Amazonから引用


記憶力、創造力、集中力、インスピレーション、考える技術や学習のための技術、または知性や脳のひらめきを強化したいですか?
トニー・ブザンが発明したマインドマップ(R)は、「脳のスイスアーミーナイフ」と呼ばれ、教育分野やビジネス分野を中心に、世界中で2億5000万人以上が使っている、単なるノート術にとどまらない革命的な思考ツールです。
マインドマップ(R)は、脳のメカニズムに最も適した思考や連想の技術で、単に記憶力や集中力を高めるだけでなく、これからの時代に最も必要とされる創造的思考力が、劇的に覚醒していきます。
欧米のビジネスパーソンにとって、会議やプレゼンテーションでのマインドマップ(R)の活用はもはや常識。ビジネスパーソンから、お子さまの知育まで、脳の力を最大限に強化する方法がマインドマップ(R)なのです。
先日,『理系発想の文章術』の鑑賞文の中で,人間が思考を深めるためには記憶という分野を外部記憶に委託し,脳にしかできない働きをさせるべきだと述べた.
では,その外部記憶(ここでは紙に鉛筆で書き留めること)をどのように行えばいいのか.
箇条書きにしていくのが最も脳の働きを活性化させるのか否か.

マインドマップの発明者・トニー・ブザンはそれは違うという.
脳の働きをマップ構築になぞらえ,それに沿った方法で外部記憶を構成すべきであり,このことは上の紹介に挙げたような様々な利点を得られると主張している.

マインドマップ自体を簡単に言えば,キーワードを線で結び,それを連想によって蜘蛛の巣のように広げていく過程を通じて思考の整理をしようというもの.
脳はイラストや色といった情報に刺激される特性があるので,それらをふんだんに使ってマップを作ることで一種の芸術的作品が生まれることもある.
また,過去の偉人たち(ダヴィンチやアインシュタインなど)のノートを見ると,マインドマップに近い形になっているではないか,との主張もなされている.

特筆すべきは,著者のトニー・ブザンは心理学・脳神経生理学・意味論・神経言語学・情報理論・記憶力・記憶術・認知力…などの各分野に精通していて,マインドマップ自体がそれらの科学的根拠にある程度基づいていること.
また,日本ではそれほどではないが,世界で広くその有用性が認められ,世界に名だたる大企業から教育機関まで多くの組織でその導入が進んでいることである.

ということで,とにかくがむしゃらに読んでみたのだが,やはり読むだけでは意味がない.
マインドマップの科学的根拠から始まり,マインドマップとは何なのか,その作り方の細かい理屈やノート術以外の利用法(スケジュール管理・教育分野・プレゼン術・経営術など)が触れられている.
しかし,多く挙げられている例はすでに完成したマップであるが故に完成度が高く,本当に自分でこれを作り,利用できるのかはちょっと疑問に思ってしまう.
また,マップを作るには大きめの紙と様々な色ペンを用意すべしとあるのだが,前者はともかく,後者は中学生でもないかぎりそれほど多くの色ペンなど持っていない.

これを自分のものにするのは難しいかな…,と考えていたら,実はこのマップをPC上で作るためのツールなどが公開されているという.
それなら,紙やペンは必要なく,自分のやる気さえあればよい.
ということで,とにかくもう少しこれについて勉強してみることにしている.
まずは,日本人が書いたマインドマップ関連本を読んでみること.
そして,実際にPCツールで作ってみようと思っている.

この本に始まるマインドマップが本当に役立つかどうか,すなわちこの本が他人に勧められるほど有用なものかどうか.
自らの経験をふまえて,また取り上げてみたい.


ザ・マインドマップ
4478760993トニー・ブザン 神田 昌典

ダイヤモンド社 2005-11-03
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posted by K大 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本を楽しむ
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